菅野一勢の講義『豊臣秀吉から学ぶ』
どうも!菅野一勢です。
今回は豊臣秀吉から学ぼうということで、
豊臣秀吉さんというのは「人たらし」だって言われてたんですよね。
人たらしというのはどういうことかと言ったら、みんなが秀吉さんのことを好きになる、ということなんですね。
じゃあ、どういうところが秀吉さんが人を惹きつける魅力だったのか?っていうこのエピソード。
秀吉さんが、今年は松茸が豊作だと聞いたんで、豊臣秀吉が家臣に「松茸を取りに行くぞ」って伝えたんですね。
「明日松茸取りに行くぞ」って伝えた。
しかし、実は豊作なんですけれども時期が遅くて全員が松茸を刈った後だった。
もう家臣たちは分かっているわけですよね。
でも豊臣秀吉が言ったから、ありませんとは言えないなという感じで家臣たちは松茸を買い集めて秀吉が来る前に山にまた植え直したんですよ。
そこまでするか?って話なんですけど、家臣たちもね。
ただ秀吉さんが言ったから、それはやらなきゃいけないって感じでですね。
その時に行って秀吉さんが楽しんで「お〜、いっぱいあるな〜」って楽しんで採ってるわけですよ。
その時に余計な一言を言った家臣がいたんですよ。
「これって買って植えたものですよ」って言ったんですよ。
でもみんな周りが、「バカ!こいつ言ってしまった!」って感じになった時に秀吉が言った一言が
「そんなもんわしは農家の上がりだから一目見ればこれは植えたものだと分かってる」と。
「ただ、みんなが俺が言ったことによってそこまで気を遣って植えてまで連れてきてくれた。
この気持ちが俺は嬉しかったんだ」って
「だから知らないふりして採ってるから余計なこと言うな」と。
それで秀吉さんは家臣たちが植えてまで採ったやつを一緒に行った家臣たちに「これはみんなで家に帰って食べなさい」って分け与えたっていう。
もうね、そういうことが出来る、そういうところにねやっぱり人が付いて来るんですよね。
だから、結果的に人の気持ちになれる人に人が付いてくれるっていうことなんですよ。
人の気持ちになれる人が商売も上手くいくということなんですよ。
だから人の気持ちになれない人はダメということですね。
さらにもう1個。秀吉さんが天下を統一してしばらくのことなんですね。
天下統一して日本全土を自分の配下に置いたといった時に、秀吉さんが大事にしていた鶴、立派な鶴を飼っていたんですよ。
それが世話係の不注意で逃げてしまったと。
それで、当然世話係の人は唖然ですよね。
「ヤバい」っていって、打ち首覚悟ですよ。
もう打ち首覚悟で「大変申し訳ございません」と。
「大事にしていた鶴が私の不注意で逃げてしまいました」って報告したら
秀吉が言ったことがカッコいいなぁと思ったんですけど
「そうか」と「その鶴は唐まで逃げたのか」って。
「いや、さすがにそこまでは逃げてない」って言ったら
「そうだよな。そうしたら日本のどっかにはいるんだよな?」
「はい」って。
「よいよい、日本全部が俺の庭みたいなもんだから」って許してあげたというエピソードなんですね。
カッコいいなぁと思うわけですよね。
やっぱりこういった人に、人が好きになる。
要は、人に好かれる人っていうのは人が付いて来るという人ですよね。
だから僕は、社長の仕事って何?って聞かれたら、売り上げを上げていったりするのもひとつだけれども、それ以上にスタッフの人たちが、この人と一緒に働きたいとか、この人のために働きたいっていう人格者になるのが、やっぱり僕ら社長の仕事なわけですよね。
是非ね、こういうトップを獲った人から学ぶことはあるので、こういったエピソードはですね、是非心に仕舞っておいて、
もし従業員かそういうところに来たらこういう一言を言えるように、出来るようになるとカッコいいなぁと思いますね。