菅野一勢の講義『加藤嘉明さんから学ぶ』
どうも!菅野一勢です。
加藤嘉明さんから学ぼうということで、会津の殿様ですね。
手塩皿っていうきれいな10枚組のお皿のセットがあって、それを家宝にして大切にしていたんですね。
それで、お客をもてなす時とか、大切なお客さんが来た時だけに使うっていう、もう本当に家宝していたお皿がありまして。10枚組ですよ。
ところがある日このお皿の1枚を側近の若者が不注意で割ってしまった、と。
こういった10枚ものっていうのは、10枚揃って価値があるものじゃないですか。
だからもうこの家臣は、もう昔の時代ですからね、みんなすぐ打ち首覚悟なんですよ。
これは打ち首になってもおかしくない、っていう覚悟を決めますと。
しかし、この加藤さんが言ったことがですね…これもまたシビれるんですよねぇ…
なんと加藤さん、残りの9枚を全部次から次へと割っていったんですよ。
「え!?」って思うじゃないですか。
とんでもない行動に出たわけですよね。
どうしたのこの人?頭狂っちゃったのかな?と思っちゃうんですけど。
全部割った後にその家臣に言ったんですよ
「うん、もういいよ」と。
それで「なんで殿様これ割ったんですか?」って言われて
「だってこれ見るたびに、お前が割ったっていうことでお前は常にずっと気にし続けるだろ」と。
「だったら無い方がいいじゃないか」って言って割って許したっていうんですね…
もうですね、打ち首覚悟で言った人に、前回の秀吉さんもそうですけど、「よいよい、全国俺の庭だ」って言うぐらいの器のデカさ。
あとこの人ですね、家宝にしていたお皿が1枚割れた時に残り9枚割っちゃったと。
「だってこれがあったらお前気にするだろ」と。
「だったら無い方がいいだろ」と。
この器の広さ。この人間力ですよ。
こういった人に人は付いて来るんだな、と。
是非ね、このエピソードを覚えておいてください。
今日もありがとうございました!