適材適所を見抜く。

菅野一勢・中村司・星野真
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菅野一勢の講義「適材適所を見抜く。」

人には得意不得意があります。

球技が苦手な人が球技をやっても伸びません。

仕事も同じ。得意なものを仕事にしないと自分も周りも不幸になります。

僕自身、手が不器用で学生時代、ハタチくらいの時に職人をやってたんですね。

僕はとても不器用なんで、ネジを入れてナットを締めても上から落としちゃう。

しかも20階建てくらいのところから落としちゃうと凶器になるんですね。

毎日「菅野!バカ野郎!てめー、何やってんだ!何回言えば分かんだ!」って怒られてたんだけども、不器用だから分かっていてもやっちゃうんですよ。

あとは、溶接してても不器用だからうまく溶接できない。

上手い人はサクサクやっちゃってすぐ慣れるんですけど、僕その2年間で1回も溶接が上手くいかなくて

「お前、もう溶接すんな」って言われるくらい不器用で。

本当にもう周りの職人は凄いし後輩にもどんどん抜かされて行くし、自分は頑張っても出来ない、

しかも最低というレッテルを貼られていて本当に仕事をするのが辛かったんですね。

それで「本当ダメだわ、俺」って思ってたんですけど、そのあと転職して営業職になったら急にトップセールスマンになっちゃったんです。

収入も当時あれだけ辛い思いして20万、25万だったのが当時で年収1,000万超えちゃったんですよ。

「あ、俺、営業得意なんだ」と思って。

でも得意なんですけど、毎日嫌だったんですね。

営業って僕にとっては辛い仕事だったんです。

インターホンを鳴らしてお客さんからすごい理不尽な断られ方とかされて、やっぱり辛かったんですよね。

辛いけど稼げてた、得意だしなんとなく辛いんだけどやってました。

でもある時に斎藤一人さんの本に出会って、斎藤一人さんの本の中で、「人生辛いってのは何か間違ってるよって神様のメッセージだよ」っていうのがあったんですね。

「あ!この辛いって、俺違うことやってんじゃないかな?」と思って、

それでちょうど2003年の7月頃にインターネットスーパーセミナーっていうのに参加してみて何か色々探ってたんですよね。

そうしたら、「なんかネットビジネス楽しそうだなぁ」って、「このまま一生営業って絶対俺の人生辛いだろ」と。

お金は稼げるけれども営業の仕事はしたくないと思いながら毎日やっていたから営業マンとしての将来が真っ暗に感じたんですね。

それで、「どっちが楽しそうかな?」と思って。

一人さんが「人生悩んだら楽しい方に行きな」って言ってたから、

「どう考えてもこの先楽しくないよね、このままだと」と思って、楽しい方に行こうと思ってネットビジネスの方に行ったんです。

やっぱり最初は大変だったけど、半年経って本当に楽しくてしょうがなくて。

「あ!楽しい!楽しい!楽しい!」って4時間睡眠くらいでずっとやってたら、気が付いたら年収1億になっちゃった。

だから、得意と好きが合致したらめちゃくちゃ伸びるんですよ。

みなさんも今仕事が辛いとか、そう思いながらやってたら、「それはちょっと違うんじゃない」と思うから、まず自分自身を見直してみるといいかもしれないですね。

球技が下手な人に球技をやらせてみても伸びるわけがないんですよ。

要は、計算がダメなやつに会計とかやらせたらお互い不幸になるんですよ。失敗ばっかりするから。

だから、社員も同じです。

適材適所に当て始めると輝き始めるんですよ。

うちの会社にも昔そういう人がいたんですね。

デザイナーで入ってきたんだけどホームページを作るセンスが無いと。

それでみんなから文句を言われるから、そいつは毎日嫌で辛くなると。

それで辛くなるから、会社に居たくないから定時で帰ると。

だけど、出来ないやつが定時に帰るからみんな「何なの?」ってなる。

もう、お互い不幸なんですよ。

それでその時に、「あのさ~、このままやってもお互い不幸だよねぇ」ってことで

「何か得意なもんとか、やりたいことないの」ってその彼に言ったら

「僕はパソコントラブルみたいなとこでずっと働いてたから、パソコンに関しては強いからそういうトラブルを解決したいです」って言ったんですね。

当時経営していた会社も社員の在籍数が20名くらいいたから、彼に「じゃあさ、それやってみようよ」って伝えました。

「じゃあ今日からあなたはパソコンのトラブルを何でも解決できる人」って役割を与えて、

その仕事を与えて、ウェブの構築とか全部ですね。

会社に必要なことををやらせたんですよね。

そうすると今度は社員のみんなが困った時にその人を頼りにするようになりだして。

その人なんでも解決できちゃうから、今まで周りから、「ねぇ、何こいつ?」っていう扱いをされてた人が急に頼れる人になっちゃったんですよ。

それで頼れる人になっちゃったから、その人も今度は輝き始めちゃって、会社が楽しくなって。

そうしたら普通に土日とかも何かあったら出てくるようになったりしてですね。

やっぱりね、輝いたんですよね。

なので社長の仕事というのは適材適所に入れてあげるっていうのが仕事なんですよ。

だから本当に、子供に無理やり球技が下手なのに球技をやらせてもしょうがないと思うんです。

色々なスポーツや勉強とかやらせてみて、「あっ!この子、これ得意だな」ってことをやらせてあげることがWin-Winに繋がるんですよね。

だから自分の適材適所をまず見抜きましょうと。

自分が辛かったら意味が無い。

本当にあなたのやってる仕事はあなたに合っていますか?それ楽しいですか?好きですか?好きと得意と合致してますか?

これがハマると最高のパフォーマンスを出せるんですよね。

社員に対してもそう、人に対してもそう、ちゃんと適材適所見抜いてますか?と。

これが社長の仕事なんだよ、ということは覚えておいて欲しいですね。

親の仕事でもありますよね。

もちろん上司の仕事でもあると僕は思います。

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